ホームページが見づらい原因は?文字・配色・ボタンを直す7つのチェック
ホームページを作ったものの、文字が読みづらい、どこを押せばよいか分からない、問い合わせ方法が見つからない。そんな状態になっていませんか。デザインの良し悪しは見た目の好みだけでは判断できません。今回は小規模事業者が費用をかけずに始められる7つの点検項目を紹介します。
1. 最初の画面でサービス内容が分かるか
ホームページを開いた人は、運営者と同じ知識を持っていません。最初の画面で「誰に何を提供しているのか」が分からなければ、ほかのページを見る前に離れてしまう可能性があります。まずスマートフォンでトップページを開き、会社名や屋号を知らない人でもサービスの内容と対象者が理解できるか確認しましょう。
チェックの一つ目は、冒頭に具体的な説明があることです。「暮らしを豊かに」「未来をつくる」といった抽象的な言葉だけで終わらず、ホームページ制作、業務改善、訪問看護の立ち上げ支援など、提供する内容を実際の言葉で示します。二つ目は、サービス詳細や問い合わせ方法への移動が分かりやすいことです。
見た目を整える際は、装飾を増やすより説明の順番を見直すほうが有効な場合があります。対象者、支援内容、進め方、費用の考え方、連絡方法を順に並べ、読者が抱く疑問を先回りして解消します。既存の顧客からよく聞かれる質問を見出しに使うと、伝えるべき情報を選びやすくなります。
2. 文字と背景の色が読みやすいか
チェックの三つ目は、文字の色と背景の組み合わせです。薄いグレーの文字を白背景に置くと、見た目はすっきりしていても、スマートフォンの画面や屋外では読みにくくなることがあります。本文だけでなく、料金の注釈、フォームの説明、ボタンの文字、画像に重ねた文字も対象にしてください。
W3CのWCAG 2.2では、通常の文字のコントラスト比についてレベルAAで原則4.5対1以上、大きな文字について原則3対1以上を基準としています。これは目安の印象ではなく、前景色と背景色の明るさを計算して判断するものです。ロゴなどの例外もあるため、厳密な適合確認では公式基準を参照してください。
配色を変更する場合は、文字が読めることに加えて、リンクと通常の文章が区別できるか、エラーを色だけで伝えていないかも確認します。赤い枠だけでは入力の修正方法が分からないことがあります。『メールアドレスの形式を確認してください』のように、具体的な文章を添えると伝わりやすくなります。
色の印象だけでなく実際のコントラストを確認します。
3. スマートフォンでボタンを押せるか
チェックの四つ目は、スマートフォンの操作性です。PCでは大きく見えるメニューやボタンも、スマートフォンでは小さくなり、隣のリンクを押してしまうことがあります。実際の端末で問い合わせ、電話、資料請求、メニューなどを操作し、押したい場所を正しく選べるか試してください。
WCAG 2.2には、ポインター操作の対象領域を原則24×24 CSSピクセル以上とするか、間隔などの例外条件を満たすというレベルAAの基準があります。ただし、最低限の数値を満たせばすべての人に操作しやすいという意味ではありません。重要なボタンには十分な余裕を設け、押した反応も分かるようにします。
固定表示の問い合わせボタンが本文を隠していないか、キーボードを開いたときに送信ボタンが隠れないか、画面を拡大しても操作できるかも点検します。見た目の大きさと実際に押せる領域が異なることもあるため、デザイン画面だけで合格にせず、公開ページで確認することが大切です。
主要な操作を実機で試すことが大切です。
4. 見出しと画像が説明を助けているか
チェックの五つ目は、見出しだけを読んでも内容が分かるかという点です。「特徴」「強み」だけでは、どんな情報が書かれているか分かりません。「制作料金に含まれる作業」「相談から納品までの流れ」など、具体的な見出しに変更すると、必要な情報を探しやすくなります。見出しの階層も順番どおりに設定しましょう。
チェックの六つ目は、画像が文章の理解を助けているかです。装飾写真だけを増やすのではなく、サービスの流れ、作業工程、比較図など、内容に合う画像を使います。重要な説明を画像内だけに書かず、本文にも要点を記載してください。画像には役割を説明する日本語の代替テキストを設定します。
たとえば『サービスを依頼するまでの三つの工程を示した図』という説明は、『画像』だけの説明より意味が伝わります。画像が完全に装飾目的の場合は空の代替テキストが適切な場合もあります。すべての画像に同じ文章を入れるのではなく、その画像が何を伝えるために置かれているかを判断してください。
画像の説明を決める簡単な方法
画像を見ずに文章だけを読んだとき、何の比較や工程なのかが分かるかを確認してください。本文と同じ説明を長く繰り返すのではなく、画像が補足するポイントに絞ると、読みやすさを保てます。
5. 問い合わせまで迷わず進めるか
チェックの七つ目は、問い合わせまでの導線です。『こちら』というボタンが並ぶより、『サービス内容を見る』『相談方法を確認する』『料金の目安を見る』のように、押した後の行き先が分かる文言が適しています。無料ではないサービスを無料と書くなど、実際の条件と異なる表現は避けましょう。
フォームでは氏名、連絡先、相談内容など必要な項目を整理し、必須と任意を明確にします。入力エラーは修正方法を文章で示し、送信後に受付完了が表示されるか、担当者へ通知が届くかまでテストしてください。見た目を改善しても問い合わせが届かない状態では、業務上の問題が残ります。
改善の効果を判断するときは、クリック数だけでなく送信完了まで確認します。変更した文言、対象ページ、確認日、使用端末、気づいた問題を記録すると、次の改善につながります。アクセス数が少ない場合や流入元が変わった場合は、短期間の数字だけで成果を断定せず、利用者の迷いが減ったかも合わせて確認しましょう。
公開後もリンクと送信の動作を確認します。
まとめ
見やすいホームページを目指すなら、まず①冒頭の説明、②必要情報への移動、③文字と背景の色、④ボタンの操作性、⑤見出し、⑥画像と代替テキスト、⑦問い合わせフォームを順番に確認してください。一度にすべてを変えず、読めない・押せない・送れないといった問題から優先して改善すると、作業を進めやすくなります。
今日から使える点検リスト
スマホで主要ページを開き、見出しだけを読む
文字と背景のコントラストを確認する
問い合わせボタンとフォームを実際に操作する
画像の説明とリンク先を確認する
修正内容と再検証結果を記録する
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情報に関する注意事項
本記事は2026年10月29日時点の一般的なWebデザイン・アクセシビリティ情報です。個別サイトの法的適合性、売上や問い合わせ増加を保証するものではありません。WCAG 2.2の基準には適用条件と例外があります。正確な内容はW3Cの公式仕様、コントラスト解説、ターゲットサイズ解説をご確認ください。

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